徒然なるブログ

日々のことを書いています。

都心から1時間の週末田舎暮らし

先日千葉の知人の家に泊まりに行きました。

 

知人は都内のマンションに住み

都内の会社に勤めているのですが、

週末だけ千葉の田舎にある海沿いの家に通う、という生活をしています。

 

何やらゴージャスな雰囲気のする話ですが、

知人の千葉の暮らしはそんなイメージと良い意味でかけ離れ、

とてもシンプルです。

 

 

家は元々裁判所から競売に出されていた物件を安く手に入れたとのこと。

平屋建ての古民家のようなお宅で、

10畳以上の和室が3つつながり、

宴会をしたりみんなで雑魚寝をしたり

学生時代の合宿のような楽しさを味わえます。

 

その他6畳間が3つ、ダイニングキッチン、お風呂、トイレが2つ…という広さ。

築数十年で年季の入った建物で虫も出たりしますが、

知人が色々と手を入れた今は綺麗にこざっぱりとしていて、

まるでおばあちゃんの家に遊びに来たような気持ちになります。

 

広い庭には庭師さんを入れて素敵に整えてあり、

白砂利を敷き詰めた中に石灯籠や蘇鉄の木や小さな池を配置し、

一角にある家庭菜園では紫蘇やパセリ、トマトやオクラなどが

旬を迎えていました。

 

 

小さな町というより集落という呼び方が似合う地域ですが、

とにかく人と人との距離の近さを感じます。

数年前に知人が引っ越してきたばかりのときから、

近所の人に畑の大根をもらったり産みたての卵をもらったり。

先日も飲み屋で一緒になった漁業組合の人にいただいたの、と言って

サザエを出してくれました。

お返しに庭で採れた梅を梅干しにしてお裾分けしたりしているとのこと。

 

 

知人の家に行くといつも時間がゆっくり流れ、

畳でごろんと横になりながら

今日は何する?海に泳ぎに行こうか、山に行って景色を眺めに行こうか… などと

相談したり、

気が乗らなければそのままずっとごろごろしていたりします。

 

午後になるとスーパーに地元の野菜や魚を買い出しに行き、

時にはついでに温泉に入ってから、

みんなで料理をして夜は遅くまで宴会。

朝になると知人がジョギングに行く物音で目が覚め、

またみんなで朝ごはんを用意して… という

時間に追われない生活を過ごします。

 

 

都心から1時間強で味わえる非日常の世界。

移住には少し勇気がいるけれど、

こんな週末だけの田舎暮らしも憧れます。

 

もちろん家や庭の維持にも手間暇がかかって大変ですし、

田舎なので不便なこともたくさんあります。

(最寄駅に停まる電車が1時間に1本しかない など)

人付き合いも都会とは違った煩わしさもあるのだとは思います。

それでも自然の中にとても濃密な空気が流れていて、

虫や鳥の声を聞いたり目の前の林の濃い緑の木を眺めていると

何か圧倒され、豊かで力強い場所だと感じます。

 

自分もいつかお気に入りの場所を見つけられたらいいなと

思ったりします。